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タイヨーNEW零戦52型 改造

ヤフオクで入札したら運良く格安でゲットとなったタイヨー零戦52型のエルロン仕様。

ノーマルではちょっと飛ばす勇気が無いので、一気に引き込み脚+ブラシレス仕様へ改造してみました。
ボディはオールEPP製でかなり丈夫です。21型のときよりもEPPの密度が高くてしっかりした印象で、

改造後は良い飛びをしてくれそうな期待がもてます。

 

とりあえず、ノーマル零戦の諸元ですが、ノーマルバッテリーでの全装備重量が約350g程度で、MAX推力が約185gくらいあります。

これでどんな飛びになるか飛ばしてみたことが無いので分かりませんが、ゆったりと水平飛行メインに旋回したりという飛ばし方が

無理が無いといった感じでしょうか。

タイヨーのHPにあったムービーを見ると、ロールやループを軽快にこなしていますが、脚を未搭載での飛行でしたので、軽量化して

あの飛びと言う事のようです。
まず私は、オンオフ制御のエルロン・エレベーターで上手く飛ばす自信がないので(^^;)
今回は、ラダー無しに引き込み脚を追加して4ch化したいと考えました 。

 

モーター: WTG 2408-21

     + GWS_EP7060 
アンプ: GWS_GWESC15A
バッテリー: ハイペリオン 800mAh 3S

静止推力 :約420g
受信器: GWS_GW/R-6PII/H 72MHz
サーボ: 
WAYPOINT W-060*2・GWS PICO+BB*1
幅72cm×全長60cm

翼端灯・尾灯搭載、機首に10g重り
全装備重量:368g(パイロット・機銃・増槽あり)
スロットル・エルロン・エレベーター・引き込み脚 4ch

 

一通り改造してみてのポイントとなったのは、重心位置です 。 かなり前が軽いので、メカ類は全部前に寄せないとなりませんでした。

なので機首の重量物であるモーターは重たい方が楽に重心を合わせられます。

軽いモーターを採用すると、重心合わせで機首に重りを積んでバランスをとる羽目に陥ると思います。

あとは、NEWバージョンの零戦52型は余り改造向きではないです。やるなら旧型の引き込み脚・ラダー仕様がお勧めでしょう。

エルロン・エレベーターの動翼が全部発泡スチロール製で、質感が異なる上に非常に脆いです。あとヒンジが蝶番製なので隙間ができて

しまいます。

引き込み脚を追加するのもかなり手間と時間を要します。カッターで削る他、ニクロム線で自作の電熱カッターを造って削って行かないと

綺麗には仕上がらないと思います。主脚カバーも無いのでコレも自作せねばなりませんでした。

 


標準のメカ類は惜しげも無く撤去します。
カウルはネジ留めと思っていたら、なんと接着剤で密着してました。この玩具はメンテナンスが出来ない仕様のようですネ
カウル外側から薄いヘラを差し込んでグリグリ剥がす。左右の出っ張りにも接着されてるのでぺラを外して内側から指を

突っ込んでメリメリ剥がします。 カウルを取り外すときに強引に引張ると、機首のEPPがもげるかもしれません・・・(^^;)

 

モーターユニットのネジを外して撤去、マウント基部はコッテリした接着剤が盛ってあって取るのが面倒です。
カッターで地味に接着剤を削り取ってると、カツンと硬いのに当たりました・・・合計2個のパチンコ玉が出てきました。計20gあります。
躊躇すること無くこれは撤去。

最後にモーターマウント部分を根こそぎ取って、コッテリと盛り付けてあった接着剤も削り取ってスッキリさせます。
マウント基部だけで6gありました。サーボ一個分の軽量化ですね。

 

内部のメカ類を取り除きます。ボディ内部の基盤とアクチュエーターを除去。プラスチックのカバーもボディに接着剤でベッタリくっ付いて
ビクともしません。ここもメンテナンス不可か・・・。ボディとケース境目にカッターを入れて慎重に剥がします。

アクチュエーターは電磁石式です。マイクロサーボより下手したら重たいんじゃ・・・。

 

要らない部品を全部除去しました。
コレ全部の総重量は120gとなりました。けっこーな量(^^;)エルロン仕様だとアクチュエーターが3つだからですかネ。
機銃、増槽・パイロット人形などの偽装パーツが17g 、脚無しの素材ボディの重さは、約160gです。
これなら、仕上がり予想重量はリポ2Sで上手くすれば320g~330gで行けそうな感じです。

で、考え付いたのが激安のモーターで知られるヤカンモーターWTG-2408-21へEP8040です。

この組み合わせで静止推力が約300g程度得られます。これでもかなり軽快に飛べるはず。

※実際は滑走の時にペラが地面を叩いてしまい、離陸出来ないのでWTGを2セルでの運用は断念しました。

 

 

 

  ●カーボン補強

最初に主翼の上半角を修正してしまいます。エルロン仕様のノーマル52型はもともとラダー仕様の52型に比べ上半角は少なめです。
そのままの上半角でもいける気がしますが、補強を入れる時に強引に歪めて若干修正。
ラダー仕様52型は上半角が強いと思うので、主翼付け根へ切れ込みを入れてスチレン等を挟んで接着して修正する方法が良いと思います。
片方の翼を床に水平に置いて、もう片方の翼がせり上がった高さが、ノーマル状態で約130mm程度でした。

私は気持ち減らして約100mmにしました。

補強を入れるラインに沿ってスパーを埋め込む切れ込みを、良く切れるカッターで入れます。深く切り過ぎて貫通してしまわないよう注意。
私が今回使用したカーボンスパーは、RC HOBBYさんで購入した5mmのカーボンスパーです。
切れ込みの深さは余裕もみて、だいたい10mmくらいの深さで切り込みを入れました。

 

赤いラインがカーボン補強を入れた部分。
主翼に刻まれたラインに沿って翼端部から付け根まで片翼へ一本づつ入れます。本来であれば、左右の翼を一本ぶっ通しで入れたい

のですが、上半角が付いているので左右に分け、もう一本短めのカーボンスパーを入れて連結をします。

主翼付け根の補強の状態です。
主翼の前側は翼端から入れた左右のカーボンスパーを連結するために短いカーボンスパーを重ねて入れています。
主翼の後側へもやや短めのスパーで補強を入れています。こちらは短いので左右をぶっ通しで入れる事ができました。
主翼付け根は大きな力が加わるので入念にやっていますw。

 

切れ込みを入れたら、実際にカーボンスパーを差し込んで、ちゃんと収まるか確認をします。
上半角があるので、これが結構深さが足らなかったり、調整しながらの作業。翼前側。こっちは上半角があっても、

後から左右を連結する別のスパーを重ねて入れるので楽勝です。
翼の中央のプラスチックパーツは、スパーを入れる時に邪魔なので事前に一時的に撤去しておきます。

 

いよいよ接着作業です。私の場合、手持ちでEPP用の瞬間接着剤が無かったので・・・いつものヤツ。

3Mのスコッチ プラスチック用を使いました。

グイッと手で切れ込みを広げつつ、中に接着剤を流し込みます。が、内部に注入するのが難しくて困難を極めます。

はみ出たりするのでスパーを差し込んでから隙間からEPP用の瞬間を垂らすのが良いですね(^^;

接着剤が乾いて来ると、カーボンスパーを差し込めなくなってきます。なので、空かさずスパーを差し込んでグイグイ。
手では手前までしか押し込めないので、余ったスパー等で、内部へ押し込んで完了。
スコッチの場合完全硬化して強度が出るまで24hかかります。でも乾くとビックリするくらい剛性感が増してますw
翼前側の左右のスパーを連結する中央スパーを埋め込む時には、スパー自体へ接着剤を塗って埋め込むとキッチリ接着されます。
乾いたスコッチが白くなってちょっと汚れちゃったですが・・・後から着色すれば、まあいいかぁorz

 

 

 

  ●引き込み脚の追加

エルロン仕様52型だと、引き込み脚を付けるには主翼を削らないとなりません。これが面倒を極める地味ーな作業が数時間w
カッターで地味に削り取っていくので仕上がりは汚いです・・・orz
タイヤがちゃんと収まるように何度も合わせて見ながらの作業の連続。

 

取り付ける引き込み脚を用意します。使ったのはGWS引き込み脚 GW-RG-MMとハイペリの40mm軽量タイヤ。
引き込み脚部は、極太ピアノ線を曲げたり切断しなくていい済む、車軸フォークが 付いてくるGW-RG-MM/XLがお勧め。
マウント部分は、固定脚用しか付いて無いので3mmバルサで自作します。バルサは柔らかくネジ締めると割れるので、

ピアノ線でネジ穴を空けてからそこへ瞬間接着剤をたっぷり流してバルサに吸わせ補強を入れます。

 

取り付けた状態。
3mmバルサを2枚重ねた高さが元のマウントの溝へピッタリ収まります。接着は、衝撃でも剥がれ難い3Mのスコッチ プラ用を

たっぷり使って接着。くっつける時に、引き込み脚ユニットに接着剤が乗らないように注意。
引き込み脚用のサーボはトルクのあるGWSのPICO BBを使いました。


こんな感じでリンケージしています。1mmのピアノ線を使いました。

長さ調整は、途中で切断した部分で行い、ピッタリの位置のところで熱収縮チューブと瞬間で連結しています。
リンケージは、完全に引っ張った状態(脚が出た状態)から行います。サーボは受信機へ繋ぎ、ギアダウンの状態にして保持して置きます。
ピアノ線を引き込み脚へ繋ぎ、サーボホーン手前あたりで切断します。サーボホーン側のピアノ線は脚側のピアノ線と1.5cm程度被る様な

長さで切断しサーボが脚を引っ張った状態の最大舵角になる位置で2本を重ね、瞬間で接着して収縮チューブで留めてリンケージ完了。

時計回りにサーボホーンが回転すれば、縮む方向(脚を引っ込める)へピアノ線が動くことが分かると思います。

 

 

コレが完成した状態を上からみた様子。
写真では完全に脚を出した引っ張った状態になってます。これが回ると、左右へピアノ線が開き脚を縮めて脚を引っ込めます。
ストロークの調整はリンケージ作業で行わず、プロポの舵角調整で行います。ダウンの状態でリンケージしてるので、

調整はアップ側だけで済みます。

 

   

引き込み脚の動作の様子。通常のサーボ速度です。

ノーマルのサーボ動作速度だと、かなり素早い動きになって

しまってます。

リアリティにこだわるなら、コレはよろしくないですね。

スケール感の違いを見るため動作をスローにした様子。
私のプロポにはサーボの動作速度を調整する機能がありません。
その場合はサーボスローを購入する訳ですが、持っていません。
この動画は、6chのフラップへ繋いで手動で動かして見ましたw
でもやっぱりスローの方が良い感じですねぇ・・・

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