文部科学省による航空機モニタリングの測定結果

『文部科学省による、愛知県、青森県、石川県、及び福井県の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年11月25日』 
”地上1mの高さの空間線量率”と"これまで測定した範囲の地表面へのセシウム134・137の沈着量"より抜粋

詳細な図やデータについては
文部科学省ホームページ内にある最新の航空機モニタリング測定結果を参照してください。


文部科学省 航空機モニタリング調査結果_空間線量率 文部科学省 航空機モニタリング調査結果_セシウム134・137の地表への沈着量合計      
左:地上1mの高さでの空間線量率マップ。 右:セシウム134・セシウム137の地表への沈着量合計。
  

●福島県ならびに近県の放射線量マップ(nni's blog)URL

福島県ならびに近県の放射線量マップ 国・自治体が計測したデータを基にして、google map上に落とし込んでいます。
どの地域が放射線量が高いということが一瞬にして視覚的に判ります→放射線量マップ直リンク
ホットスポットと呼ばれるエリアも一目瞭然でわかります。
google mapにマッピングされているので地図の拡大縮小も自在で、自分が知りたいエリアの
詳細な汚染の状態を確認できたり、優れものです。


 

●放射能汚染地図(群馬大 早川由紀夫教授の火山ブログ)→URL

放射能汚染地図 群馬大 早川由紀夫教授 火山学者である群馬大学 早川由紀夫教授が作成した放射能汚染図。
福島第一原発から放出された放射性物質による汚染の流れは、火山噴火における火山灰の
専門知識を応用して理解することが出来るそうです→放射能汚染地図の直リンク
『放射能汚染分布を決めたのは風である。噴火によって火山から吐き出される火山灰は上空
数キロから数十キロを吹く高空の風で移動するが、福島原発から漏れた放射性物質は地表風
に乗って移動した。
当時の気象データを見ると上空1キロ以上の風ではこの分布を説明できない。』
この記述から、放射能が高い山脈を越えて汚染していない理由がわかります。

 

 

 

●私がガイガーカウンターを使って、行った先々の測定結果をまとめた地図です

素人個人の放射線測定Terra-P ガイガーカウンターTERRA-Pと測定結果まとめ
北陸地方と福島・宮城へ行く機会があったので、ポケット放射線測定器のTERRA-Pを使っての
放射線測定した結果をまとめてあります。
なお、素人個人が家庭用測定器でやったので正確な情報でないという事にご注意を・・・^^;
今後も行った場所でも随時計測して結果を更新していきたいと思っています。
測定していた感触では、上記で紹介した放射能汚染マップとほとんど一致する結果でした。
特に福島県では測定しながら車で移動していましたが、文部科学省の航空機モニタリングの
汚染マップ通りの数値変動が見られました。

 

自作ガイガーカウンターYY式GM管 手作りできる自作のガイガーカウンター(YY式簡易GM管)
正確言うと矢野・米村式簡易ガイガーミュラー管(YY式簡易GM管)です。
たまたま見つけた「でんじろう先生のやってみようなんでも実験」の動画で紹介されいたものです。
GM管はチックケース内に銅線(陽極)と紙(陰極)を取り付け、ブタンガスを封入した構造。
GM管に放射線が入ると内部の空気に放射線が衝突して電離し、そのときに電気が放電してノイズ
が発生します。そのノイズをAMラジオで­拾ったパチパチという音を聞くことで放射線を検知するとい
う仕組みになっています。

 

 

<<放射能・放射線・被曝についての資料まとめ>>

 

放射能と放射線

●放射能と放射線

放射能と放射線は、電灯と光の関係に似てい
ます。
例えると、電灯が放射能、光が放射線です。
放射能の強さはベクレルという単位で表され
放射線が人体へ与える影響は被曝を受けた
量としてシーベルトという単位で表します。
(1Sv=1000mSv、1mSv=1000μSv)

 

 

放射線の種類と透過力
 

●放射線の種類と透過力

α線:重たい粒子で空気中では数センチしか
飛ばない、紙一枚で遮る事が出来る。
β線:電子の粒子、空気中では数mしか飛ば
ない、透過力が弱く薄いアルミで止められる。
γ線:電磁波。空気中では数100mほど飛ぶ、
透過力が強く、止めるには厚い金属が必要。
中性子線:中性子の粒子、鉛など金属すら貫く
が、多量の水やコンクリートで止まる。

 

外部被曝と内部被曝

●外部被曝と内部被曝

外部被曝は、長時間被曝しないように放射性物質から身を遠ざける事で防ぐ
事ができます。人体への影響は透過力の強いγ線が主です。
内部被曝は、放射性物質に汚染された空気、水、食物などを取り込むことに
よる体内汚染です。防ぐには放射性の塵を吸い込まないようにマスクをしたり
汚染した飲食物を摂取しないように注意するしかありません。
体内ではα線、β線が強い影響力があり、周りの細胞を集中的に傷つけます。
体外に排出されるまで継続して被曝するので発癌リスクが高いと言われます。
排出までの期間はセシウム137で約90日、ストロンチウム90は骨に蓄積する性質が
あるので排出され難く、白血病や骨髄腫のリスクになります。

 

外部被曝と内部被曝

●被曝による人体への影響

被曝量には実効線量と等価線量があります。
実効線量:体全体を対象としており、人体組織、臓器毎の吸収線量に組織荷重係数・放射
線荷重係数を乗じた値の総和で、確率的影響のパラメーターです。単位はシーベルト(Sv)。
癌・白血病、遺伝的影響など、被曝線量が増加するほど発現する確立が上昇します。
等価線量:各組織・臓器を対象としており、組織の吸収線量に放射線荷重係数を乗じた値
で求められます。確定的影響のパラメーターです。単位はシーベルト(Sv)。
100mSv程度まで臨床症状は現れませんが、高線量域ではリンパ球減少、嘔吐や下痢、
白内障、脱毛、皮膚損傷、不妊、など線量が高いほど重篤になります。

←クリックすると拡大表示、リンク先(緊急被曝医療研修HP)

 

放射性物質の半減期
放射性物質
半減期
クリプトン88
2.8時間
キセノン133
5.3日
ヨウ素131
8日
ストロンチウム90
29年
セシウム137
30年
アメリシウム243
7400年
プルトニウム239
2.4万年
ネプツニウム237
214万年

●放射能の減り方、半減期

放射性物質は放射線を出しながら崩壊し、安定な物質へと
変化すると放射線を出さなくなります。
放射能の強さはある一定期間すると半分に低下し、放射能
が元の強さの半分になる時間を「半減期」といいます。
半減期の長さは物質によって異なり、短いものから長いもの
まで様々です。
放射性物質のもつ放射能の強さは半減期の10倍の時間が
経つと約1/1000に低下します。


※資料参考サイト: wikipedia被曝緊急被ばく医療研修のホームページモニタリングサービス個人線量の求め方電気の情報広場_放射線とは

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