●個人測定、ガイガーカウンター(TERRA-P)を使った放射線量の測定MAP
出かけた先々で放射線量を測定したので、そのデータをまとめてみました。素人が家庭用放射線測定器をつかって適当に測ったものなので
正確な測定ではないです、特に低線量率では誤差が激しいです。一応の目安として掲載します
^^; (測定は地上から1mくらい)
もっと詳細な汚染マップ→文科省の航空機モニタリング調査、群馬大早川教授の汚染マップ、福島近県の汚染状況google map
より大きな地図で EbolaMenJp放射線量個人測定マップ を表示 |
使用したガイガーカウンターTERRA-Pは測定レンジは0.1μSv~で誤差も±25%あります。汚染の無い地域の平常値0.03~0.08μSvでは線量
が低過ぎて0.08~0.13μSv/h位の幅で数値がバラつきます。低線量の正確な計測はシンチレーション式サーベイメータ等じゃないと無理です。
寸法(120×52×26mm) 重さ110g
裏蓋を外してGM管を出すと、β線も検出できます。
放射性物質が本体に付着すると誤検出するので |
・TERRA-P スペック 右ボタン(MODE)を押すと表示切替 ・時計と時計アラーム |
●ガイガーカウンターTERRA-Pをつかってランタンのマントルに塗られているトリウムの放射線を計測してみました。
パッケージ入りに直置きの状態で2.0~2.1μSv/h程度でした。β線も一緒に検出できるようにして計測すると凄い数値になります。
これはトリウムからはγ線よりもβ線が大量に出ているのと、GM管はβ線に対しての検出率が良いからです。なお、β線を検知した状態での数値
はカウンターの示す外部被曝の線量当量としては狂った数値になります。理由は下記を参照。
●空間線量の測定について
・空間線量(μSv/h)を測定する時はβ線を一緒に検出してはダメ!
私はつい最近までα線、β線、γ線のどれも全部検出できるガイガーカウンターほど確実な被爆量が測定ができると誤解してました^^;
空間線量は外部被爆で、透過力が高いγ線、X線、中性子線による1cm線量当量という基準で評価されます。
ちゃんとしたGM管式測定器では、β線を金属板やキャップで遮蔽して測定するように出来ているようです。
GM管式ガイガーカウンターはセシウムのγ線で校正して調整がされてるので、β線も一緒に検出してしまうと全部をγ線としてカウント
して計算してしまい、実際よりも測定値が異常に高く出て不正確になります。
・GM管式はγ線の検出が苦手、低線量では検出率が悪過ぎて不正確
低い汚染レベルだと検出できるγ線の量が少なすぎて、線量が実際と違う値で計測される(高めに出る)。
むしろγ線よりβ線の検出が得意なので空間線量測定よりも、β線検出による表面汚染測定に向いてるものだそうです。
・GM管式ガイガーカウンターは正確な空間線量測定に向かない
GM管式ではγ線のもつ
エネルギーまで測定できず、γ線の強弱が判らないで計算するので誤差が大きくて空間線量の正確な計測
はできないそうです。(機種によっては計数率でエネルギー特性に似るような補正をしてるそうです)
正確な空間線量の測定にはシンチレーション式サーベイメーターが使われています。 TVでよく役所職員が測定に使ってるアレです。
こちらはγ線への感度が高く、エネルギーを検出できるのでエネルギー補償された正確な測定値となります。
逆にシンチレーション式測定器はα線、β線の検出ができません。
参考ページ→放射線・放射線測定器に関する説明
参考ページ→簡易放射線測定器でできるだけ良い測定を行うコツ
・究極の個人計測集計サイト:測ってガイガー!、測定して欲しい場所をリクエスト、それに測定器を持ってる人が応えて測定する方式。
・全国各地の最新の放射線量データを閲覧できるサイト:全国の放射能濃度一覧マップ