●T-10ウェッジ LEDバルブ製作
使ったLEDは、日亜化学のNSDW570GS-K1 白色(ランクb3、P11)Vf:3.4V、If:70mA、約30ルーメン を3発。
作りは単純です。
LED3個束にした状態でLEDの脚を空中配線状態でハンダ付けし、そこに抵抗をダイレクトにハンダ付け。
あとはLED専門通販サイトなどで市販されている自作バルブ用ウェッジベースをかぶせて脚を出しただけ。
空中配線なので抵抗の脚がLEDの脚とショートしないように熱収縮チューブでガードしています。
写真の奴はT-10ウエッジベースA型というタイプを使用。ツバの部分が出っ張って邪魔なので、短くきりました。
●完成
回路はLED3個直列に抵抗(75Ω)を繋いだだけ。 車の電圧が最大14.4Vの時で、約60mAが流れるようにしています。
最初、68Ωの抵抗を使っていましたが、LEDを密集状態で3個束にして使うと、発熱の放散が妨げられるのか、熱が篭ってしまい
熱によるVfの低下で思ったより多めに電流が流れてしまうようなので、安全のため75Ωに取替えました。
(ハロゲンランプと同室にあるヘッドランプの場合、もっと熱的に不利になる)
今回は逆流防止(逆接破損防止)の整流ダイオードは手持ちが無かったので入れていません。入れたほうが安心感はありますが、
なくても滅多に壊れない気がします。
※今作のバルブはLED発熱を考慮していないので、密閉状態で使う時は電流を抑えないと廃熱不足で寿命を縮めるので注意。
→LEDの発熱を考慮した新バージョン
試験点灯。もの凄く明るい!5mm砲弾LEDの明るさとは思えない光量。
今回入手したLEDは色度ランクb3、冷たい白という感じ。色温度は7000K以上みたいです。
青っぽい色してるというわけでもないですが、微妙に青いかなぁ・・・人によっては青っぽいねと言うかも。
ウエッジベースの白い部分がヘッドライトに組み込んだときにリフレクターに白く反射して目立つようなのでシルバーに塗装。
●ヘッドライトに取り付け
さっそく車に取り付けてみます。車はヴィッツ(130系)です。
ヘッドライト裏の狭さに苦労しながら、手の甲に擦り傷を負いながらLEDに交換^^; (交換方法は説明書に載っています)
市販LEDバルブだと無極性のものが主流ですが、今回の自作LEDはそういう回路にはしていないので、LEDが逆向き状態だと
点灯しません。なのでヘッドライトに組む前にちゃんと点灯するか確認しておきます。
この点灯の確認時はエンジンはかけずに行います。オルタネータの発電電圧より、バッテリーのみ電圧のほうが低いからです。
逆接状態になっていた場合でエンジンをかけると高い逆電圧がかかってLEDが破損する可能性があります。
●点灯した様子
LED本体を見た感じでは凄い明るさに感じます。
でも、ライトのマルチリフレクターの反射に合わないのか、思いのほか反射光が弱い気がします・・・
でも総じてノーマル球よりは明るくなりました。
右写真はノーマル球とLEDとの比較写真です。左側:ノーマル(T-10ウェッジ球)、右側:自作LEDバルブ。
これもノーマル電球とLEDとの比較写真です。が、明るさはあまり違いが判りませんでしたね・・・^^;
しばらく洗車してなかったので、ライトが汚れていて汚く写ってしまっていますね。不手際でした申し訳ありません。
●コンパクト版
バルブの高さを低く抑えた省スペースなバージョンを作ってみました。
まずLEDの脚をストッパーの上で短く切ってやります。(※ハンダの熱でLEDを損傷する恐れがあるのでハンダ付け時注意)
今回は基板を使用、「エルパラ」さんで販売していた、T-10用3LED専用基板を活用してみました。空中配線より断然楽です。
スペースが限られる為、抵抗は小型1/4抵抗を使っています。
抵基盤のほかの部分と接触してショートしないように抵抗に熱収縮チューブをかぶせてガードします。
ウェッジベースは、前回使ったAタイプだと無駄なスペースができて高さが高くなるので、今回はT-10ウエッジベースBタイプを
ギリギリまで短く削って加工して使用しました。
完成品。 うーん、かなり小さくなったと思います。
(※省スペースにした分、表面積が減ってLEDの熱が逃げなくなるのでその分は適宜、電流を抑えて使わないとなりません。)
T10ウェッジ球、前回作ったLEDバルブ、今回のコンパクトLEDバルブを3つ並べてみると判りやすいですね。
LEDの頭の発光部分が丁度、ノーマル電球のフィラメント位置の辺りになりました。
これにより、リフレクター内での光の反射が良くなって若干広がった感じに改善となりました。ほんのちょっとだけど・・・。
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