自作LEDナンバーランプ (ライセンスランプ) 日亜化学NSDW570GS-K1

LEDナンバー灯

ナンバー灯を電球から白LEDにしました。
純正で使われているのは5ワットのT10ウェッジ球が2つ。
意外とナンバー灯をLEDにしてる人は見かけないですが、ここってLEDにしただけで
けっこう印象変わります。
使うLEDは今や定番となりつつある日亜化学のNSDW570GS-K1です。
本当は純白の色度ランクb4のものがほしかったのですが、入手できなくてb3です。
明るさは3発で90ルーメン。
これだと明るすぎるので、電流をセーブして50~60%出力で使いました。



●ナンバー灯用のLEDバルブ(T10) 製作

LEDナンバー灯 自作01 LEDナンバー灯 自作02

つかったLEDは日亜化学のNSDW570GS-K1 白色(b3、P11)Vf:3.4V、If:70mA、140°、30lm、×3個。
車に実際に取り付けてから気が付きましたが、このLEDだと明るさがありすぎて、かなり電流を抑え気味にして使う事に
なってしまいました。恐るべし日亜LED・・・。
今回は3発仕様にしましたが2発でも十分な照度が得られそう・・・または激安のOptoSupplyの3チップ帽子LED 25lmを
3発使うのも良さそうな気がします。
基板はLED通販サイト(エルパラさん)で買った3LED基板、とても便利です。あとはT-10のウェッジベースです。

 

LEDナンバー灯 自作03 ナンバー灯 LEDバルブ

組み立てます。今回もハンダ付けするだけという簡単な作業です。
3LED基板にLEDを差し込んでハンダ付け、両端に抵抗と逆接破損防止の為の整流ダイオードをハンダ付けしてやれば完成。
あとは、ウェッジベースを被せてやれば簡単自作LEDバルブになります。
回路図は下記に掲載。

 

 

●試験点灯

LEDナンバー灯 自作04 LEDナンバー灯 回路図

車に付ける前に試しに点灯させてみると、もう十分な明るさ。
ためしに70mAで試作して車に取り付けたら爆光過ぎて・・・^^; 
なので電流をかなり抑えて40mAにして作りました。かなり電流を抑えてやれたのは発熱対策にもイイので丁度よかった。
回路は、LED3個直列繋ぎ、抵抗110Ω又は120Ω(1/4W)を入れ、マイナス側に整流ダイオード(逆流防止)を入れます。
電流は車の電圧14.4Vの時で約39~42mA(120~110Ω)。LEDバルブの消費電力は約0.6Wです。
ノーマル電球では2個で10Wの電力消費ですが、このLEDなら2個で1.2W。 8.8Wも省エネでバッテリーに優しい。
 

 


 

●取り付け

LEDナンバー灯へ交換01 LEDナンバー灯へ交換02

ナンバー灯のカバーを外して、純正電球を外してLED自作バルブを差し込むだけ。方法は取り扱い説明書に載っています。
LEDバルブの仕上がり寸法がノーマル電球よりも3~4mmほど長いので収まるか心配でしたが、問題なかったです。
取り付けてから気が付きましたが、ヴィッツの場合カバーが横長になっているので、LEDを横長に配置した方が光が綺麗に
広がりそうな気がしました。気が向いたら横長バージョンも作ってみようと思います。

 

LEDナンバー灯 01 LEDナンバー灯 02

ノーマルバルブとLEDバルブの比較です。左:純正球、右:自作LEDバルブ。
電流を40mAまで落して使っているのにノーマル電球を明るさで上回っていました。
でも真っ白い光だとノーマルのオレンジっぽい光よりも遠くから見た時に薄暗く感じるので、やや明るめが丁度いいと思います。
 

 

LEDナンバー灯03 LEDナンバー灯04

車に取り付けての明かりの様子はこんな感じです。 
色度ランクがb3なのでちょっとは青っぽさ(b3は青緑っぽい色)が出るかな~と思ってたのですが殆ど分らないレベルです。
→日亜LEDの色度ランクの違い参考比較写真

テールランプの赤が近くにあるので色相による錯覚で真っ白に見えてるのかな?
 

 


  
  
●日亜NSDW570GS-K1 LEDの発熱について

砲弾型LED、特に日亜製は効率がいいので発熱は無視できると思っていたのですが、そんな事はなかったです。
下記事は参考までに。
LED単発でドライブさせている時は、定格MAXの70mAでも殆ど発熱しないように感じますが、
幾つか束にして使う様な、LEDを密集にした場合は廃熱が悪化するせいか途端に熱くなりだすので注意が要ります。

↑ のLEDバルブは前回作ったLEDポジションランプです。しばらく点灯させた後で触ったら熱くなってるのに気が付きました。
温度を測ると、室温22℃、65mAで点灯させ約10分で63℃まで上昇。(温度センサはマルチメータ付属の熱電対)
NSDW570GS-K1仕様書によると、動作温度:-30℃~+85℃となっています。密閉状態で使うとLEDに厳しい事になりそうです。

・仕様書にある注意事項をよく読んでみると・・・
『熱の発生を考慮して下さい。 素子の温度上昇は実装時の熱抵抗やLEDの集合状態により変化します。 熱の集中を避け、
LED周囲の環境条件が最大定格を超えることが無いよう配慮して下さい。 場合によっては放熱等の処理を施して下さい。

LED周囲温度条件により使用電流を決めてください。』 とのこと。
仕様書はよく読んで適切に使わないとダメですね・・・。よく考えたら、この時作ったバルブではLEDのリードフォーミング事項も
無視してLEDの脚を極力短くカットしていました・・・ヾ(_ _。)反省

 

仕様書の注意事項を考慮して今回製作したLEDナンバー灯です、リードは短くカットしないで基板裏で放熱の為にもやや長めに。
あと、密集させると熱くなるので、LED同士は密着させないで 互いにやや離して隙間をつくってやりました。
その状態で前回のように室温22℃、65mAで点灯させると 約10分後の表面温度は52℃。 10℃以上も温度が下がりました!
50℃でもまだ熱いように思うので、LEDを幾つか束にして密閉状態で使用する時は大幅に電流を抑えた方が良いかもです。
あとはLEDの脚も放熱するのに重要みたいなので、切る場合はストッパーより上では切らない方が良さそうです。

 

LEDバルブ LEDナンバー灯バルブ

右:前回作った、LEDを密着させリードを極力短くカットして省スペースにしたもの。
左:今回作った、熱に配慮してリードを長くとりLED同士の間に隙間ができるように離したもの。

 

 

●おまけ参考資料:日亜LEDの色度ランクの違い比較写真
日亜化学 色度の違いによる色合い比較

 

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