自作機 EDF ver02
とても良く飛び、スリリングな飛びをしてくれたgoibniuですが、主翼のトラブルにより計8フライトであっけなく引退となりました。
しかしながら、非常に内容の濃いフライトばかりで、とても楽しく遊べたので満足。
初のEDF機が上手くいったので、お次もEDFで参ります。
今回は、小型ジェット機用に道具箱に埋もれていたGWS-EDF40を使った無尾翼機の計画です。

 

Huckebein (ヒュッケバイン)

凶鳥の意である名を与えたのは、初フライトの時の、この機体の持つ特性からです。
いきなり地面に突き刺さる様に堕ちる挙動。滑走離陸させると跳ねるようで面白かったですが、後ろ重心の無尾翼機はたぶん、

こんな性質を備えているんでしょう・・・
だいぶ前に作ったデルタ機っぽい無尾翼機もそうでしたが同じ現象に何度もヒヤヒヤしました。
暴れ馬を抑え付けてるように繰る感じでスリル満点。飛ばしてるというよりも落ちないようにする事に必死です (^^;)
そして調整が取れてしまえば、嘘のように素直に飛ぶ。
でも乱暴に姿勢を乱せば危険な事になりますが、とても面白い飛行機です。

 

ボディは全てEPP(3mm厚、主翼2mm厚)
モーター:Feigao FG-1230(kv:5300)

     + GWS EDF-40
アンプ:Feigao FG-10A
バッテリー: ハイペリオン 800mAh 3S
受信器: GWS GW/R-4PII/H
サーボ: 
GWS PICO-STD ×2
幅70cm×全長30cm
全装備重量:160g(EMAX500mAh時)
スロットル・エレボン 3ch

 

第二作目のEDF機は無尾翼機です。無尾翼は前回に失敗に終わっているだけに気合がはいっています。
前回時の敗因は、たぶん翼型です。どんなに重心位置を調整しても、地面へ突き刺さるように堕ちる挙動と
手が付けられないピッチングには悩みました。今回の翼型は無尾翼機用の翼型を選びました。
選んだのはFauvelです。AV36やAV45など直線的な無尾翼機が多いので私の好みです。
動力部分はEDFで簡単に背中にしょってます。しかしEDF40って凄い小さい。
不安になるくらい小さいですが搭載すると意外な程存在感を出します。


私の一番嫌いな作業、リブ作りからスタート。いつもは翼型を印刷した紙を貼り付けて適当にカッターで切り抜いていましたが
今回は翼型を正確に出したいので、新しい方法を考えました。
バルサで型を2つ作ってサンドイッチしたスチレンボードを型に沿って電熱カッターで切り抜きます。
とても簡単かつ短時間にリブを大量生産できます。もっと早くにこの方法で作れば楽だったのに・・・
初めてやった方法にしては随分綺麗にに作ることが出来ました。

 

今回は、尾翼とか作らなくいいので主翼作りにいつもよりも集中力を使えます。
エレボンなので主翼作成と同時に動翼部分も一緒に作り込みます。いままでやったことないやり方なのでてこずりました。
サーボも配線を延長しないと届かないので、細いコードで延長しました。
EPPでのリブ組中は思いもしない歪みが起きるので、要所要所で接着材がある程度乾くまで真っ直ぐに補正。

 

左右の主翼を連結する作業。機体作りでの山場とも言える場面です。ねじれが出ないように注意しながらの緊張の瞬間です。
連結が柔にならないように、たくさんカーボン補強を入れます。自立安定が欲しいので上半角は10度付けています。
そして、ここまでの作業が報われるか否かが決まる瞬間。上面プランク作業です。この時にずれていると最悪。無理して
上下を合わせて接着してしまうと捩れたり歪んだりします。

 

主翼が完成したら、お次はボディ作りです。主翼は独立した構造なのでボディにはめ込むだけ。らくちんです。
機種部分にバッテリを積んで重心を合わせられるようにするので、ある程度余裕をみて作ります。
ほんの数時間でボディは完成。勢い余って脚も取り付けました。まだリンゲージが済んでませんが、ここまで来れば
完成したといっても良いです。

 

 

POWER PLANT :

Feigao FG-1230(kv:5300) +GWS EDF-40

 
EDF-40とFeigao1230だとkv値5300のが使いやすいです。
リポ3セル(11.1v)で5.3Aで168g程度の推力があります(実測ではない)
こんな小さいEDFでそんな推力が出るのか回してみるまで半信半疑で
したが、3セルで回すと予想以上の引きがあります。
50XCと同じ大きさのモーターなのに驚きのパワーです。
ただこのモーターの最大電流は5Aなので3セルでフルで回すと
少々過負荷のようですので、回してみると結構発熱があります。
私の場合、フルハイ状態で飛ばし続けるような飛ばし方はしない
つもりなのですが、結構な値段のモーターですから労ってやりたいので
3セルで使う場合はヒートシンクが必須だと思います。
ちなみに私のお気に入りのヒートシンクはEHS12.。

 

 

完成機:未だドレスアップ前ですが綺麗に出来たと思います。  
 
●フライト記録  

テストフライト(2.84Mb)
テストフライトは、強風の吹き荒れる昼間を避けて、風の弱い夕暮れを
狙って飛ばしに行って来ました。
まだまだ調整が出来ていないので、未だに重心が後ろ気味です。
なので凄くピッチ方向に敏感。ロールはちょうどいい感じです。
テストフライトの時点の状態を車に例えるなら、ハンドルは少々重めで
すがアクセルとブレーキがいきなりオンオフみたいな感じ。
上空に上がるまではちょっとだけアップにして旋回しつつ、だまって高度
を稼ぎ、間違っても低空でダウン打ってはいけない機体。
早朝のフライト(2.83Mb)
調整が取れたので、試しに ほとんど風のない早朝にフライトに行って
きました。
このフライトの前には、かなり風が強い日にも飛ばしましたが、こいつは
今までの機体とは違って、風が強くても安定性がいいです。
無尾翼機が風に強いという話を私に実証してくれた機体になりました。
でもやっぱり風が弱い方がスピードも乗るし、思いのまま飛ぶ事ができる
ので非常に気持ちよくノビノビとフライトを楽しめます。

強風が吹き荒れる日に飛ばして見ました。

無尾翼機は強風に強いと言うので、
勇気を出して強風の下でフライト。
離陸と着陸が困難ですが、
いったん飛んでしまえば、風を気に
することなく飛ばすことができます。
難しいのは着陸時で、機速が落ちて
くるとピッチが安定しません(;´Д`A ``

普通は強風だと飛行機が風に煽られ
てしまい、ピッチが不安定になって
暴れますが、
無尾翼機は尾翼なしでもピッチが安定
するようになっているので、強い風でも
ピッチが不安定になり難いようです。

 

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