●LED豆電球の製作
懐中電灯には豆電球のビリケン球(4.8V500mA)がよくつかわれています。 この電球の場合、単一型アルカリ乾電池だと
10時間前後点灯できるらしいです。長期の停電では心もとない点灯時間です。
LED電球の口金として切れたビリケン球の口金を利用します。ガラスで怪我しないように慎重に電球を除去します。
つかうLEDは0.5WパワーFluxLED、Vf:3.2V If:150mA 25~35ルーメン。かなりハイパワーなFluxLEDなんですが、150mAで
点灯させると発熱が激しいですが80mA以下であれば放熱対策なしでいけます。
製作作業はこのLEDに制限抵抗を繋げるだけ、とてもシンプルです。
●回路はこんな感じです。 |
試作したLED豆電球です。口金の内部に抵抗が入ってます。見た目は粗末ですが・・・点けばいいんです点けば ^^;
点灯した感じではなかなか明るい。欲を言えばあと1.5倍増しくらい欲しいですが消費電力の兼ね合いで妥協。
今回つかったLEDはMAX150mA流すと25~35ルーメンを発揮しますが、70mAの電流でも照度を計るとが70%くらい出ていた
ので、80mAでは18~20ルーメンくらいはあるんでないかなと思われます。
●ちょっとした問題が発生したので改良。
懐中電灯によってソケットの+端子と -端子が逆になってる場合があるので、どちらの極性になってても対応できるようにしました。
LEDは極性が反転してると点灯しないので、ピンヘッダのメスを端子代わりにしてLEDを差し込む形にしました。
極性が反対向きな場合にはLEDを逆向きに差し替えて対応します。
懐中電灯に搭載した感じ。点灯するといつもの懐中電灯が・・・あら不思議!クールなホワイト光に!
消費電力は0.4W前後です。
アルカリ電池は初期は1セルあたり1.6Vから電池がなくなるにしたがって電圧が降下して、終止電圧が0.9Vになります。
計算上6.4Vで82mA、電池切れ近い4Vだと20mAとなるので徐々に暗くなりますが最後まで点灯します。
最終的に20mAしか電流が流れなくてもLEDは結構な明かるさなので驚きです。
点灯時間は単一アルカリだと容量が9000mAh~10000mAhらしいので、80mAで単純計算すると112~125時間。
点けっぱなしで4~5日、1日あたり6時間点灯なら18~20日間持ちます。電池が手に入り難い状態では救世主です^^
●明るさの比較
左が電球、右が今回つくった豆電球LEDランプ |