●100円懐中電灯を6灯LED化 昇圧回路式
今回、改造に使ったのは100円の単三乾電池2本仕様の小型の電球式懐中電灯。
乾電池2本で点灯する電球ライトなので薄暗い・・・
改造は電球部分を取り除いて5mm砲弾型の高輝度LEDを6個を束にして、フレクターにはめ込んでいます。
使ったLEDは30,000mcdの高輝度の白色と電球色を各3つ、計6個。
0.5W~1W級のパワーLEDを使えば効率的でハイパワーですが、LEDの値段が高価だし、乾電池2本ではパワーが足りません。
この基盤が今回の要の昇圧回路。LED用高効率チャージポンプ、LTC3202というチップを使っています。
秋月電子でキットになって売られていたのをそのまま使用。
乾電池2本の3V程度の電圧を1.5倍に昇圧して白色LEDを十分に点灯させる電圧を作ります。
基盤の大きさは1cm×1cmと小さいです。
これを、電灯のヘッド部分にはめ込んだLEDに接続してやればOK。
電灯のリフレクターが小さいので、コンパクトにせねばならず。組み込みに少し苦労しました。
まず、束にするときに邪魔なLEDの出っ張り(下端のスカートみたいな部分)を削り取ってしまいます。
そして、LEDを瞬間接着剤でくっつけて、6個を束にします。
束にしたLEDの端子に配線や抵抗を半田付けしてLEDのユニットが完成。チャージポンプ回路を接続で点灯します。
●回路図 この回路での出力電流は125mAが上限となります。 |
点灯させた感じはこんな具合です。そこら辺に転がってた使用済み単三乾電池を入れて点けてみました。
やっぱりLEDの光は綺麗な眩い白色光!新品の乾電池ならもっと明るく点灯するかもしれません。
普通は点灯できないんですが、エネループなど1.2Vのニッケル水素電池を2本でも昇圧してるので点灯できました。
チャージポンプ回路の損失がよくわかりませんが、LEDの消費電力は0.4Wほどだと思われます。
高効率回路というだけあって点灯中のチャージポンプ回路の発熱は皆無でした。
●明るさ比較 |