LEDの光を広く拡散させる改造(フラットLED化)

 

砲弾型LEDは指向性が高くて、スポットライト状の明かりになります。
それを超広角にフラットに光が拡散するように改造する方法をご紹介します。

 

●一般的な砲弾型LEDだと先端の集光レンズが光をスポットライトにしてます

集光せずにフラットに光を拡散するLEDだと、帽子LED・円筒LED・チップLED・FluxLEDとかがありますね。
でも、種類にラインアップが少なかったりして気に入ったのが無かったりしますよね。
光拡散キャップを被せるって方法もありますが、明かりがマイルドになり光の減衰が激しいです。
ここでは、簡単な改造でLED光を拡散させる方法をご紹介します。

 

削る 削れました

まずは、リューターでLED先端の半球のレンズ部分を大まかに削って取ってしまいます。
リューターがない時は荒めのヤスリを使ってガリガリしてれば削り取れます。
削ると右写真みたくなります。切削面が荒々しいですから、これを整えていきます。

 

 

ヤスリで平らに整える 更に細めのヤスリで整える

さて、リューターで削った面は凸凹で汚いですね。これを綺麗に整えてやります。
平ヤスリ(粗めのダイヤモンドヤスリ)でゴリゴリとして凸凹面を平らにしてやります。
次に細目のヤスリを使って、更に表面を綺麗に整えてやります。

 

 


 

こんな感じに仕上がります これ位を削りました

仕上がると、写真みたくなります。だいぶ綺麗に整えられましたね。
削り終わったら、表面の削りカスを洗い落としてやります。
すりガラスみたく曇ってます。既にこれでも十分に光は拡散させることが出来ますが、これを更にツルピカに仕上げます。

 

 

クリアーを塗る 塗装した比較

最終仕上げは極簡単です。
すりガラス状になって曇ってる先端面にプラモ塗料などのクリアー色を塗って乾かせば出来上がり。簡単ですね。
すりガラス状の微細な傷がある表面の凹凸にクリアー塗料が入り込んで埋め、ツルツルでピカピカの透明にしてくれます。

 

 

改造前と比較 拡散キャップと比較

左写真がノーマル状態と改造したLEDとの比較。  右写真は拡散キャップ付きと改造したLEDとの比較です。

ノーマルの砲弾型LEDは指向性20°の極一般的な高輝度LEDです。それを先端をフラットにしてやるだけでかなり光が拡散してるのが判ります。
LEDに拡散キャップをつけたものは光の減衰が激しいですが、全方向にかなり均一に光が散り、光は柔らかくなる印象。
先端をフラットに削った改造LEDは何かを面で照らす用途、広い角度から視認性をもたせる用途と、いろいろ使えるんじゃないでしょうか。

 

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